津島修三ブログ

カメラマン兼ライター津島修三のブログ

抱きたい気持ち

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身内の恥をさらすような話だが、うちの母親はどうにも思慮が浅くていけない。
我が家は、三世代夫婦に赤ん坊一人という、今どき珍しい大家族。
平生は和気あいあいとやっているし、我が両親も、彼らからすればひ孫にあたる赤ん坊をとてもかわいがっている。
父親のほうはまだ分別があるので、ひ孫が可愛くて可愛くてたまらないまでも、基本的に赤ん坊のお母さんの育児方針を尊重し、持論を押し付けることもしないし、過干渉にならない程度にひ孫に接している。
ところが、母親のほうがそれが出来ないのだ。
それがいわゆる“姑根性”というものなのかもしれないけど、何かというと自分の考えを強く主張するので、赤ん坊のお母さんからすれば、自分なりの考えがあってやってることまで否定されてるようでカチンとくることもある。一歩引くということを知らないのだ。
それから、周りにいる人間がちょっと目を離すと、すぐに赤ん坊に食べ物を持たせようとする。安直に食べ物を与えることはお母さんが一番避けていることなのに、そのことを知らないはずがないのに、すぐに食べ物を持たせようとする。
何かを与えたくなるのも一つの愛情表現かもしれないし、与えられた赤ん坊の仕草が可愛くて可愛くて仕方ないのかもしれないけれど、それは、動物園で動物にエサをやって喜んでいる神経と同じだ。
赤ん坊のための優しさではなく、単に大人が面白がってるだけなのだ。
手に何かを持たせて一緒に遊んであげるのなら、部屋にオモチャはいくらでもあるし、危険でない小物もいくらでもある。なのに、なぜあえて食べ物なんだ?!
与えていいもの与えちゃいけないものという判断基準ではなく、自分が与えたいものという判断基準だけで行動に移すから、思慮が足りなすぎると、実の息子にまで嘆かせるのだ。

昨夕も、ちょっとした衝突があった。
家族で夕食を囲んでいる間、赤ん坊はサークルベッドに入れている。
赤ん坊は、サークルベッドの中で、オモチャで遊んだりテレビを見たり、大人たちにあやされて笑ったりしている。
ときどきむずかることもあるけれども、大人が食事を済ますまでのわずかの間だし、少しくらい泣いたって放置しておく。すぐに泣き止むこともあるし、また、泣けばすぐ甘えられるというクセをつけさせないことも大事だ。
昨夕の食事中、赤ん坊がむずかった。
母親が、食事を中断してサークルベッドに歩み寄り、赤ん坊を抱き上げようとした。
それにすぐに反応したのが我が家の男たち(父親とボクと息子)だ。
口々に、「いいから。泣かせておけ」、「お母さんに任せておけばいいから」、「抱きグセをつけさせないようにしてるんだから」…と。
しかし、思慮が浅くて勝ち気な母親は、そのまま赤ん坊を抱き上げてしまった。
これには、温厚な息子も声を荒げた。「いいから。戻せって!」
父親とボクも、戻せ、戻したほうがいい…と、繰り返す。
男たちの勢いに、母親はやや逆切れ気味に、「ほら、お父さんのところに行きなさい」と、赤ん坊を息子のところに差し出そうとする。
息子は更に腹立たしく、「そうじゃなくて! ベッドに戻せって!」と、彼の祖母に強く要求する。

こんなときこそ、母親の息子であり息子の父である(?)ボクの出番かな。
ボクは息子に向けて、つとめて穏やかな口調で、「いいから。お前がベッドに戻してやれ」と、言ってやった。
そういう言い方が、その場の一番の収拾の仕方だと思ったから。

孫やひ孫というのは、そりゃ無条件に可愛いものだ。
だけど、思慮なく溺愛してしまったら、結果的には本人のためにもならない。
一歩引いたところから温かいまなざしを向けてやるくらいが、ちょうどいいのではないかと思うのだけど。抱きたい気持ちをぐっと堪えて。
まったく、わが母親も“困ったちゃん”だけど、できれば、今回のようなことから、少しだけでも“学習”してほしいものだ。それが無理なら、引き続き、母親の息子であり孫の祖父であるボクが、それとなく家の中のことに目配りしていくしかないだろう。

話は違うけれども、
自民党の笹川さんという人が、さきごろママになった小渕少子化担当相のことを話題にして、「私は男の子が5人、孫が14人。本当なら私が少子化担当大臣だった」というような発言をしたとか。
このお方、ご自分が“子づくり”に励んでいた時代と今とでは、まるで社会情勢が違うのだということが念頭にないのではないだろうか。
他愛ない軽口のつもりだったかもしれないけど、深刻な社会問題を前にして敢えてこんな軽口を平然とたたくという神経自体、何かひどく寒々しいものを感じてしまうのは、ボクだけだろうか…。




テーマ:写真にコトバをのせて - ジャンル:写真

  1. 2008/12/08(月) 15:19:56|
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コメント

はじめまして。
ご訪問ありがとうございます^^

ブログを少しだけですが拝見させていただきました。
とても、すごいお仕事をされてるんですね!
すごいなぁ〜って思いながら拝見させていただきました。
私は青森に住んでるので、秋田にすんでらっしゃるという事でなんだか親近感がわいて、ついコメントをしてしまいました。^^

私は、31歳で結婚して4年目なのですが、どうやら不妊症らしく、昨年半年ほど不妊治療をしてました。
まだ、子供はいないのですが、今日の日記を拝見して、うちも旦那の両親と同居しているので、読んでてなるほど・・・気持ちわかるかも・・・なんて思って読みました。
嫁姑も色々ありますが、それ以上に、周りの男性方のほうが大変なのかな?なんて^^;

コチラのブログは素敵な写真がたくさんで、私も写真が大好きなので色々勉強させていただきたいです。
また、お邪魔させていただきます^^
  1. 2008/12/08(月) 22:24:11 |
  2. URL |
  3. 心風 #7wCGPIbI
  4. [ 編集]

心風さん、こんばんは。
あなたの書き込みを、とても感謝します。
今回の記事は、とても暗い話でしたのでね。
楽しくハッピーであるべき結婚生活が、当事者間の問題ではなく、姑(うちの場合は孫姑だけど)ごときに掻き乱されたんじゃたまらんと、思うのです。
うちの母親は、もともと、自分の思った通りに事が進まないと面白くない人で、そのためにボクの女房も、新婚時代には姑にずいぶん泣かされました。
しかし、結婚生活(および、嫁姑同居生活)が四半世紀以上にもなってくると、新妻もずいぶんたくましくなってきて、たとえば、夜になって自分が近くの温泉に行きたくなったときなど、「お義母さんも行く?」などと、わざわざ自分から誘ったりしています。
願わくば、息子の嫁にも、そこまで達観できるようになってくれればいいと思っているのだけど。
会社のような組織だったら、異端分子は排除してしまえばいいけど、家族だとなかなかそうもいきません。まさかボクが自分の母親に「出ていけ!」とも言えないしね(^^;
まあ、幸いにして、なるべく丸く納めたいと思っている家族のほうが多いので、そういうベクトルを信じて、いつか穏やかに収束してくれればいいなと、思っているところです。

心風さんも、あなたの立場なりにいろいろと有形無形のストレス・プレッシャーがあると思うけど、一番肝心なのはパートナーとの絆なのだから、それ以外の雑音に振り回されないで、できるだけ日々を快活に過ごしてくださいね。
これからもよろしくね♪
  1. 2008/12/09(火) 00:51:08 |
  2. URL |
  3. 津島 #-
  4. [ 編集]

わかります〜
こんな状況。

私も、たぶん孫がいたら抱きたくて抱きたくて
しょうがないタイプだと思うので、
今から気を付けようと、この話を心に留めておこうと
思います。

(我が家の息子たちがはたして結婚できるのかどうかもわからないけど〜〜〜ってまだまだ先の話ですが・・)
  1. 2008/12/09(火) 08:46:31 |
  2. URL |
  3. さらみ #-
  4. [ 編集]

小さい子供を抱っこしたいというのは自然の感情だと思うのです。(よほどの子供嫌いでもない限り)
ただ、今まさに真剣に子育てに取り組んでいるお母さんの考えや気持ちも、尊重してやらなければならないと思うんです。
ちょっとくらいのことは我慢させたり、泣けばすぐに甘やかせてもらえるというクセを付けないためにも、少しくらい泣いたって放置しておくという育児法は、それが正しいか正しくないかではなく、とりあえずお母さんがそれでやってみたいというのであれば、周囲の人間は、まずは協力してやることじゃないでしょうか。
そんなお母さんの気持ちを軽んじる者が家族の中にいれば、お母さんはノイローゼになってしまいます。
気働きの出来ない我が母親(今に始まったことじゃないけど)に、ボクは腹を立て続けています。
さらみさんもいつの日か、お嫁さんの気持ちを理解できる優しいおばあちゃんになってくださいね。
  1. 2008/12/09(火) 10:37:38 |
  2. URL |
  3. 津島 #-
  4. [ 編集]

こんにちは。

なるほどー。
私がその家にいたら出てったかも(笑)
だんなさんの友達でもそういうことがありました。
結局、お嫁さんは出て行って離婚しちゃったみたい。
私のところは婿養子(!)なのですが、だんなさんが
「お前がうちに入ったら、絶対にうまくいかなかったね」
って言われてます(T_T)v
  1. 2008/12/09(火) 12:35:59 |
  2. URL |
  3. tsukasa #2oMqC0Wc
  4. [ 編集]

“後日談”があるのだけど、それは明日にでも書きます。
結婚した当事者同士間で「この結婚は間違いだった」と気づくのだったらともかく、なんで周囲の関係ないノイズのために結婚生活をクサクサしたものにさせられなければならないのか!?
まったく理不尽な話です。我が親ながら、ボクは激しく腹を立てています。
息子も、自分の妻と子供のために、最善を尽くそうと頑張っています。ボクも、彼らの力になってやりたいと思っています。
今回のことが笑い話になるような日が来ることを信じて…。
  1. 2008/12/09(火) 23:13:06 |
  2. URL |
  3. 津島 #-
  4. [ 編集]

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