
「ったく、何考えてるのよ、あなたって人は…。あたしはね、あなたが、あたしとのことと家庭をちゃんと両立できる人だって信じてたから、安心しておつきあいしてたのよ。奥さん、こないだの函館出張のこと、不審がっているっていうじゃない。いやなのよ、あたしそういうの。なんか、あたしが悪事の共犯者みたいじゃない。ドロドロするのってイヤなのよ!」
「そんなこというなよ。なんとかするからさあ」
「なんとかするって、どうするのよ。あなたはいつも口先だけなんだから。なんでファイルナンバーが飛び飛びになるような写真の整理の仕方したのよ!」
「だってさあ、うちのやつ、突然部屋に入ってきてオレのパソコン覗き込むことがあるんだよ。そんなときに、函館山で撮ったきみの写真とか見られたらまずいだろ? 『オレのパソコンは絶対覗くな』って釘を刺すのも却って怪しまれるだけだし…」
「函館で偶然出会った一人旅の女の人だったとでもごまかしたら良かったじゃない。写真を撮って送ってあげることにしたんだとか」
「ま、まあ、そうなんだけどね」
「あたしはね、人生一度きりだからその人生をできるだけ楽しんで過ごしたいっていうあなたの考え方には賛成よ。だからあなたとおつきあいしてきたのよ。でも、こんなんじゃ、一度きりの人生が台無しになってしまうじゃない」
「もうこれ以上女房には怪しまれないようにするからさあ…」
「だったら、なんで、あたしがあなたにおやつにしてもらおうと仙台から買ってきた“くるみゆべし”を、そっくり奥さんに渡しちゃうのよ!」
テーマ:写真にコトバをのせて - ジャンル:写真
- 2008/08/26(火) 12:29:19|
- OLYMPUS E-300
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ふふふ、ご同輩。ストーリーは、フィクションとしてお読みください。
ボクも、どっちかっつうと、嘘をつくのが苦手なほうです。
嘘で切り抜けようとすると、“嘘をついている自分”におどおどしてしまいます。
なので、窮余の一策(?)、どうしてもご婦人と会わなければならないときなどは、仕事に絡めたりしたりして。
「仕事だからどうしても行ってこなければならない」、
そのついでに、ちょっとおねいさんとも会ってくるだけ…と。
それだと、あながち嘘とも言えないわけだし。
もっとも、うちの奥さんはけっこう大ざっぱなところがあるので、こちらもあえて飄々としています。ヤマシイことがあってもなくても…。
- 2008/08/26(火) 15:40:26 |
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- 津島 #-
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