津島修三ブログ

カメラマン兼ライター津島/愛と妄想のブンガク的空間

旅は格闘技だ!

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ただいま。
当初の予定を一日繰り上げて、昨夜秋田に帰ってきました。
出発前から、「少しスケジュールがハードすぎるかなあ」とは思っていたのだけど、いやいや、なかなかのヘビートリップでした。
と言っても、きつかったと言うよりは、なんだか、ボクシングを12ラウンドきっちり闘い抜いたあとのような充実感です。
一日目、終日電車移動でそのまま夜行列車に乗り継ぎ
二日目、終日京都市内徒歩徘徊して夜はバックパッカー宿に投宿
三日目、京都から名古屋に電車移動、明治村(犬山市)半日徒歩徘徊して夜行列車に
四日目、早朝東京に着いて築地市場を見学したあと終日電車移動で秋田に帰着

こんな旅の流儀は、万人向きではないかもしれないけど、でもボクは楽しかったなあ。
京都では、観光スポットは一切割愛して、歴史的建造物巡り。
なんとなくね、動物的な嗅覚が働くのですよ。
「ん? 匂うぞ。この小路の向こうに何かあるんじゃねえか?」…などとね。
まるで、虫取り網と虫かごを持って昆虫採集でもするように、京都のタテモノを撮りまくってきました。
楽しかったなあ。サポートしてくれたT子さん、どうもありがとう!

それから、世界中に貧乏宿があるということは聞いていたのだけど、それが日本にもあるというのは今回の旅の計画で初めて知ったこと。
当初、宿泊費を少しでも安く切り上げるために、カプセルホテルやネットカフェの投宿も考えてみたのだけど、貧乏宿があるんだったらそっちのほうが断然楽しいや。
今回は、なにしろ真夏の京都なので冷房付きの部屋に泊まったけど、涼しい季節なら冷房なしの部屋で1万円もあれば5泊もできてしまうのだから!

旅の四日目は、夜行列車で朝5時過ぎには東京駅に着き、その足で築地市場に向かいました。
上の写真がそれ。
どこかでこんな雰囲気の写真を見かけ、自分でも撮ってみたいなと思っていたわけです。
ただ、戦場のような早朝の市場に、勝手に入っていいものかどうか、分からなかった。
それで一応守衛室に「あのう、中を見させてもらっていいのでしょうか?」とたずねたら、「どうぞどうぞ」と、どうぞを二つ重ねて歓迎してくれた。うれしなあ。
まだ朝の6時だというのに、ガイジン観光客がものすごく多いわけ。
「へえ、外人さんはこういうのを見たくて宿を早起きしてきてるのかあ」と。
ボクなんかは基本的に朝寝坊だから、6時に来ればこういう光景が見られると分かっていても、普段だったらパスして寝ていたいと思ってしまうほう。
でも今回は、5時に東京駅に着く列車だったということで、無理をしなくても自然に足を運ぶことができました。

そのあとも都内で撮りたいものの候補はいくつかあったのだけど、さすがに足がバテてきていて(関節や筋肉ではなく足の裏に痛みがあった)、このまま一日過ごすのはかなりしんどいなと思い、それで、今から上野駅発の電車に乗れば今日中に秋田に着けるわけで、急遽予定を一日繰り上げることにしたわけです。
その日も暑くなりそうだったしね。東京には、涼しくなったらまた来ますよ。

今回の旅でもそうだったんだけど、最近の各駅停車の旅をつまらなくしているのは、車両のロングシート化。
都会ほどの通勤通学ラッシュがあるわけでもないのに、田舎の田園地帯を走るローカル列車が、ことごとくロングシート車両になっている。
都会の多客路線でさえ最近はボックスシートの車両が珍しくないというのに。
今回も、秋田から上野に向かうあいだ、乗り継ぐ列車乗り継ぐ列車、ロングシート車ばかりでうんざりしてしまいました。
窓に背を向けて座るわけだから、旅情も何もあったもんじゃありません。

さて、旅の最終日、山形県新庄市から秋田まで、この旅の最後の列車に乗り込みます。
乗り込むのは、秋田地区を始め東北各地で走っている701系という面白くも何ともないロングシート車両。
ところが、新庄駅で車両に足を踏み入れてビックリ!
701系にボックスシートが!

_8078111.jpg

いや、これでも曲がりなりに“隠れ鉄ちゃん”なので、701系にボックスシート車があるのは知っていました。
でもそれは、701系全体の中ではほんの数両。乗ってみたくても巡り会える確率は宝くじ並み。ボクも今まで一度も現物を見たことはありませんでした。
それが、旅の最後の列車で701系のボックスシート車にあたるなんて!!
(鉄道旅好きでないとこの感動は伝わらないと思うけど…)

写真でご覧のようにロングシートもチョイスできるのだけど、今さら何が悲しくてロングシートに座りますか!
ボックスシートに荷物を置き、発車時間までまだ数分あるのを確認して、改札口を通してもらい、駅の売店で缶ビールと柿ピーを買って、旅の吉慶に祝杯をあげたわけです。

発泡酒や第三のビールなどではなく、れっきとしたアサヒスーパードライで、しかも、ついぞ買ったことのなかったロング缶というのが、津島のヨロコビのいかばかりかを、物語っておりますです。



テーマ:写真にコトバをのせて - ジャンル:写真

  1. 2008/08/08(金) 13:19:46|
  2. OLYMPUS E-300
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
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コメント

充実の旅

こうして書いていただくと、かなり濃い旅でしたね。撮影の途中、荷物を預かっていただくために寄った
宿がバックパッカー宿というのですか。はじめて知りました。しかし、すごい家だったなあ。あれで宿が
できるのだったら、我が家でも出来ると確信。いよいよ困ったら、その手を使います(爆)。

で、あとで判ったのですが、やはり京都大学に足を運ぶべきでした。今度お越しのときは、私の車で
楽々ご案内したいと思います。またいらっしゃ〜い。
  1. 2008/08/08(金) 15:22:59 |
  2. URL |
  3. Tatsuru #EBUSheBA
  4. [ 編集]

お帰りなさい。
お宿といい、行程といい、まさに若者の旅、なさったのですね。写真学校時代のように、撮りたいもの追いかけての旅をなさった?ようで、これからアップがとっても楽しみです。

築地市場。屋根の隙間に差し込む朝の光の階、移転前に撮れてよかったですね。きれい。

秋田は涼しいですか。涼しくても暑くてもビールはそれなりにおいしいですか。お疲れ様でした。
  1. 2008/08/08(金) 16:38:14 |
  2. URL |
  3. まめゆり #-
  4. [ 編集]

>Tatsuruさん

南禅寺近くというお宅のロケーションも魅力的だけど、可能であれば、より中心部に近いところで売りに出ている町家でも買っちゃって、それでバックパッカー宿を開業したらどうでしょう。
外国人はあんなたたずまいを好むのです。
それでもって、ボクが上洛の折りにはタダで泊めていただいて…。
いえいえ、ただとは言いません。宿代分、きっちり働かせていただきましょう(^^)

こちらも今、写真を整理しているところなのだけど、いや実際、京都は近代建築の“穴場”ですね。たぶん今回は半分も撮れてない。そのうち、『京都建物紀行第二弾』を敢行しなければならないと、思っているところです。


>まめゆりさん

若者の旅…っていうか、老体にムチ打って…っていうか、年甲斐もなく…っていうか、しかしまあ、心弾む四日間ではありました。
築地市場、屋根の明かり採りでも分かるように、施設全体が弧を描いているでしょ?
これは、かつて市場に貨物線路が引かれていて農海産物が貨物列車で直接運び込まれていた時代の名残りなんですね。
市場の移転はまだ流動的なようだけど、それこそ、今のうちに築地市場を撮っておきたいと思ったことでした。

今日の秋田は比較的穏やかな陽気です。
とはいえ、行きで立ち寄った仙台も、帰りに立ち寄った米沢も、ものすごく蒸し暑かったです。
東北だって、あっついときはあっついのです。
ある程度あっつくないと、ビールも美味くないけどね(^^)
  1. 2008/08/08(金) 21:26:46 |
  2. URL |
  3. 津島 #-
  4. [ 編集]

築地場内に行かれたんですね~(^^)
そうそう、最近外国人観光客の観光コースになっているらしいですね。
わたしも、友人のお家が中卸商で、その友人につれて行ってもらったことがあります。
朝早くて・・・眠くて死にそうでしたが、ぼやぼやしていると邪魔になるので、あっという間に目が覚めました。

築地市場であれば、弊社はもう目と鼻の先だったのになーーー。
(場外だったら、ランチで行くこともしばしば)
ムッシュ・ツシマの「きゃった♪」もありえたかも(^^)
  1. 2008/08/09(土) 21:07:48 |
  2. URL |
  3. ko・ko #1jhbtX.k
  4. [ 編集]

はいはい、行ってきましたよ、“場内”。
市場移転の話も出ていますしね、ぜひともあの、弧を描いた建物の独特の雰囲気を、今のうちに撮っておきたいと思ってね。

逢瀬は、また次の機会ってことにしましょう。
なにしろ築地に行った時の津島といったら、パンパンに荷物を詰めたショルダーバッグをぶら下げ(一応ユニクロ製なんだけど、とてもそうは見えない)、前日からシャワーも浴びれず汗臭く、無精髭でよたよたと足を引きずり、その姿は、“フットワークのいいフリーカメラマン”というより、ただの“真夏のホームレス”でした。
  1. 2008/08/10(日) 12:44:20 |
  2. URL |
  3. 津島 #-
  4. [ 編集]

こんにちは。

そんなにボックスシートって珍しいんですか?
そういやぁ、地元のローカル電車もロングシートばかりかな?
良く乗る名鉄特急とかJR快速(?)とかはボックスシートばっかだけど。
あまり気にしたことなかったけど、言われてみるとボックスシートの方が旅気分を味わえますね。
  1. 2008/08/11(月) 12:47:46 |
  2. URL |
  3. tsukasa #2oMqC0Wc
  4. [ 編集]

特急や新幹線に乗る人には関係のない話だけど、普通列車の車両にロングシート車が増えているというのは、やっぱ、面白くないですよ。
特にボクなんかは、子供みたいに、電車に乗ったら必ず外の景色を見たいほうなので。
さりとて、ロングシート車で靴を履いたまま膝を折って外向きに座るってのも、どーかと思うし…。
第一ね、ロングシートだと、駅弁とか缶ビールとか、やりづらいんだよね。
旅の風情がないよなあ。
  1. 2008/08/11(月) 22:36:36 |
  2. URL |
  3. 津島 #-
  4. [ 編集]

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