
雪の降る土地に住んでいると、クルマを運転していて何事もなくひと冬を終えられるということは、まずありえない。
必ず何かやらかす。
ひどい場合はスリップして接触や衝突であり、小さいことではちょっとした窪みなどにタイヤをとられてクルマを動けなくしてしまうスタックなどである。
自分のクルマが動けなくなった時、頼みもしないのに誰かが駆け寄ってきてくれて脱出を手伝ってくれるのは、とてもありがたい。逆に、一人も援軍のいない時の心細さ!
そんなことを自分でも何度も体験しているから、ボクが通りかかった時に誰かがクルマを動かせなくしていたら、もれなく手伝うことに決めている。
そのために、スノーヘルパーと牽引ロープとスコップという脱出3点セットを常時クルマに積んでいるのである。
昨夜も、仕事帰りに我が家まで数百メートルのところ、砂浜のようになった雪道にタイヤをとられた一台のクルマがあった。
こりゃあ助けないわけにはいくまい。
こちらは脱出道具を備えているのだからそんなに難儀ではないだろうと思っていたのだけど、これがなかなか手強い。
牽引ロープで引っ張ってもピクリともしないのだ。
こうなったら人海戦術だ。
目の前に秋田高校野球部の合宿所がある。生徒たちがいたら手伝ってもらおう。
玄関を入ると、人の気配はほとんどなかったが、ホールに女子マネが二人いて、ボクの姿を見るなり走りよってきた。
「こんばんは!」
いきなり向こうからそういう挨拶である。
さすが体育会系。礼儀が正しい。へたな商店の店員よりよほど愛想がいいでないか。
こんな女子高生にだったら騙されてもいい。
「いや実はね、すぐそこでクルマが動けなくなってね。部員がまだいたら手伝ってもらいたいと思ったんだけど、もう帰っちゃった?」
「いえ、まだ屋内練習場にいます。呼べばすぐに来てくれると思いますけど、呼んでみましょうか?」
「ああ、そうしてもらえたらありがたいな」
なんという気働き。ヘタな社会人よりよほど気が利く。
こんな女子高生にだったら騙されてもいい。
彼女に部員たちへの連絡を頼んで、ボクは現場に戻る。
ほどなく、ユニフォーム姿の秋田高校野球部員がぞろぞろとやってくる。
「ああ、すまなかったね。それじゃあ、横滑りしないように車体の側面を支えてしなっと押してもらえないかな」
果たしてクルマは、やっとのことで砂浜のような雪道から脱出することができた。
「きみたちも、ありがとうね。悪かったね!」
「いいえ!」
ああ、なんてすがすがしいこと。
秋田高校野球部員諸君、ありがとうな!
今年は、例年以上に君たちの奮闘を応援させてもらうよ。
女子マネも、ありがとね。
君にだったら、騙されてもいいよ。
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テーマ:冬の景色 - ジャンル:写真
- 2011/02/05(土) 17:09:41|
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雪で動けなくなった経験はないですが ボタン園に行ってにわか作りの畑利用の駐車場のぬかるみにはまって動けなくなったことがありました 地元のアルバイトのオッチャンは 板1枚持ってきてくれただけで何にもしてくれず ロープを持っていた人が引っ張り出してくれました とってもありがたかったです
それ以来2度とそのボタン園にはいきません
今年は雪が多くて大変ですね
- 2011/02/06(日) 23:00:55 |
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- TOSSY #mXJ0wlpU
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クルマというのは、タフな反面、意外に華奢な面もあり、ちょっとしたぬかるみや雪道でも動けなくなってしまいます。
脱出には経験やコツも必要。
>それ以来2度とそのボタン園にはいきません
ボクは逆に、一度しくじると、なぜか同じ場所にもう一度足を運びたくなってしまいます。
どういう心理がそうさせるのでしょう…。
恐いもの見たさ…のようなものかしらん。
- 2011/02/09(水) 02:33:29 |
- URL |
- 津島 #-
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