津島修三ブログ

カメラマン兼ライター津島/愛と妄想のブンガク的空間

はがいがない

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“はがいがない”…とは、秋田弁で「はかどらない」という意味である。
仕事はそこそこたまっているのに、なかなかはかどらないのである。
明日は岩手に出張して一泊。
せっかく泊まりがけで岩手まで行くのだから雪景色の写真をたんまり撮ってこようと思っていたら、2月の秋田内陸線撮影ツアーの打ち合わせをしたいからと、翌日の朝10時までには秋田に戻ってこなければならなくなった。
その翌日はビデオの取材にディレクターとして参加して一日がつぶれ、その翌日には原稿を一本入稿しなければならないのだけど、たぶんその頃はもういっぱいいっぱいになっているだろうから、入稿は週明けまで待ってもらうことになるかもしれない。

こうやって書くと、なんだか、そこそこの“売れっ子”みたいに思われるかもしれないけど、そうでもないんだよ。
ふだんは滅茶苦茶ヒマなのに、たまたまスケジュールが立て込んだだけで。

ヒマであることのほうに慣れきってしまっているから、たまに忙しくなると心身が混乱してしまう。
集中力を欠いてしまって、仕事をしながら、どんどんと関係ないことを考えてしまうのだ。

たとえば、youtubeなどのネット上の動画コンテンツを自分のPCに取り込んでしまう方法はないのかと、考えてしまう。
著作権的に微妙なコンテンツでもない限り、サイトにアクセスすればいつでも観れるから問題はないのだけど、中には、PCに取り込んじゃって「いつでも好きな時に鑑賞したいコンテンツ」ってのも、あるわけじゃないですか。
そんなことが気になってくると、もう仕事どころではなくなってくるわけ。

しこうして、仕事に割くべき時間を使って、動画サイトのコンテンツをダウンロードする方法の発見に夢中になる。
素人ながら手探りでやっているうちに、ひょんなことからその方法が見つかる。
そうすると今度は面白くなって、手当り次第に動画をダウンロードするのだ。
(どういう動画をダウンロードするのかと、詮索しないのが“大人の流儀”です)

気になっていた動画を自分のPCに取り込めるということが分かると、次には新しい衝動が芽生える。
それは、"Spencer Tunick"のことである。
スペンサー・チュニックはアメリカのカメラマンで、千人以上の一般人を動員した集団ヌード写真のインスタレーションを得意としている。
彼が世界中で写真を撮ると呼びかけると、ギャラが出るわけでもないのに(報酬は、その時に撮った写真にスペンサーのサインが入っただけのものであるらしい)、なんでもない市井の人々がカメラの前で素っ裸になるのだ。
彼のオフィシャルサイトでも作品が見られるけれども、youtubeでもメイキングビデオが見られる。
ほんとうに無慮大数、老若男女が、彼のカメラの前であっけらかんと素っ裸になる。
youtubeでは、なんのボカシもなく、その映像が見られる。
思わず「負けました!」と言いたくなるモノから、「なんぼなんでも、それよりは勝ってるよ」などというモノまで、あからさま。
女性にしても、ピチピチした熟れどきの若いお嬢さんばかりでなく、プロポーション的には崩れに崩れたご婦人までも、惜しげもなくハダカになっている。

おそらく、彼ら彼女らは、自分のハダカがネットを通して全世界中の人々に見られていることなど、なんの恥でもなく、むしろ、“清涼感”のようなものを、味わっているのではないだろうか。

もしスペンサー・チュニックのインスタレーションが日本で行われることになったら、ボクはまったく躊躇せずパンツを脱ぎたいと思っているのだけれども、日本でその機会が訪れることは、まずないだろうと思う。
世界中で、あれだけの人々が戸外で素っ裸になって(それを許す体制もあって)ノープロブレムになっている状況、それに対して、ニッポンじゃたぶんありえないだろうなという空気…、そういう対比で考えてみるのも、日本という国のこと、日本人という国民性のことを考えるのに、ちょっと面白いリトマス試験紙になるんじゃないかと、思うのだ。

youtubeで Spencer Tunick で検索すると、かなりの本数の動画が見られます。
女性の皆さんがオトコのハダカを“堂々と”見られる数少ないチャンスだとも思います。
人としての“生きざま”の考察を含めて、仕事の手を休めて、ぜひぜひ見ておいてくださいな。

でもって、オンラインで見るしかなかったと思っていた映像が、PCに取り込んでオフラインでも見れるのだと気づかせてくれたのは、つましい日々を送っているツシマへの、タイガーマスクからの贈り物だと思っているのはワタクシだけでしょうか。(お前だけだ)


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  1. 2011/01/11(火) 22:48:00|
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