
仕事は、楽しく、誰かのためになって、やりがいと達成感が得られて、そしてもちろん、十分に身入りがあってしかるべき…というのがボクの持論だ。
しかし、世の中にあまたある仕事の中には、進んでやりたいわけじゃないし楽しくもないけど、誰かがやらなければならない仕事だから自分が引き受ける…という仕事もある。
そんな労多い仕事を引き受けてくれる人には、せめて処遇面の厚遇で報いたいもの。
夕食を食い終わった午後8時前後、このごろのボクは、女房の寝室のベッドに寝そべってテレビを観ながら1、2時間を過ごす。それから“やりかけ仕事”を片づけようと仕事部屋に戻ったり、気分がすっかり弛緩してしまって「今日は店じまい。風呂入って寝よ!」と、なったりするのだ。
べ、別に、女房が恋しくて恋しくて片時も離れたくないってわけではない。ただこの部屋がボクには一番居心地よく感じられるから、誰にも気兼ねしない夕食後の“まったりタイム”は、この部屋で過ごしたくなるのだ。
そんな午後8時前、女房の部屋の電話の子機が鳴る。
この時間だから女房の友人関係かもしれないが、とりあえずボクが出る。
「はい、ツシマです」
「夜分に失礼いたします。こちらは○○といいます。ただいま……」
セールストークが始まった。
「えぇっと、すみません。仕事中なので、セールスの話だったら勘弁してください。ごめんなさいね」
そう言って、一方的に電話を切る。
そもそも、ボクは電話セールスという営業手法が大嫌いだ。
紹介しようとしてる商品やサービスの内容を最後まで聞かないで電話を切るようにしているのだけど、仮に最後まで聞いたとしても、十中八九、今ボクが必要としている商品やサービスの情報ではないはずだ。
前には、資産運用目的のマンション購入をしつこくしつこく勧められたこともある。
運用できるほどの資産なんてありっこないのに、それを知りもせず調べもせず、執拗に売りつけようとする。敵も、途中まで話を進めたら今さら引き下がれないという気持ちになるのだろう。その根性はたいしたものだと、褒めてあげてもいいけれども。
電話セールスは、する側から考えると、“ナンパ”に近いものがある。
ナンパは、一回二回ですぐに成功するということはまずない。何十回何百回と繰り返して、そのうちの一人でも二人でも“引っかかって”くれば御の字なのだ。
十人に声をかけて十人目が「いいわよ」と言ってくれればそれで大収穫。
ボクのように、十人中最初の一人目に声かけて断わられて心が折れてしまうような小心者には、ナンパ及び電話セールスという仕事は向かない。
そもそも、日中だったらともかく(それでも断わるけど)、午後8時という家族団らんの時間にまでセールスの電話をかけてよこす会社って、どうなんだろう。ボクには、それ自体かなり非常識なことのように思われるのだけど。
同時に、電話をかけてきた個人については、いささか同情の念を禁じ得ない。
おそらく、やりたくてやっている仕事ではないだろうし(誰かがやらねばならないというほどの仕事でもないと思うし)、楽しくもないだろうし、やりがいや達成感も少ないだろうし…。
ボクとしては、電話を切るにしてもなるべく穏やかな言葉で切るようにしているつもりだけど、中には、いきなりガチャンと切る人もいれば、悪態の一つも返されることもあると思う。
報酬よりも先に、ストレスのほうが募る一方の仕事なのではないだろうか。
電話を切りながら、かけてきた個人については、ささやかな幸せの訪れを祈らずにはいられないのだ。
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テーマ:夜景・夕景 - ジャンル:写真
- 2011/01/08(土) 15:24:30|
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うちの父は「何時だと思ってるんだ」ガッチャン!です。。。
その姿を見る側にもストレスがかかったりしてます・・・
- 2011/01/08(土) 15:43:17 |
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- ウナム #A8BJpryA
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>ウナムさん
電話を受けた側からすれば、みんなお父さんのような気分になると思いますよ。
「そんな電話をかけてよこす時間じゃないだろ!」…と。
電話オペレーターは気の毒だけど、そんな時間に手当り次第に電話をかけさせる会社は、ろくなもんじゃないですね。
>鍵コメさん
この写真は、栃木県の渡良瀬遊水池です。
いや、厳密に言うと、三脚を立てた地点は茨城県かも。
あのあたりはちょうど4県の県境が入り組んでいてちょっとややこしいですね。
- 2011/01/09(日) 10:57:44 |
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- 津島 #-
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「なんでこっちが“角の立たない断わり方”に神経使わなけりゃならないんだ!?」と腹立ちつつ、いろいろ考えさせられてしまいますよね。
nestさんの社風や仕事ぶりにはとても“憧れ”を持っています。
こちらも、柱の陰からそっとnestさんの仕事場を覗かせてもらいます。
- 2011/01/10(月) 11:11:23 |
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- 津島 #-
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