
一昨日の夜、県外に住む友人から、「(秋田の)鳥海山登山記を書いたブログがあったよ」と教えてくれるメールがあった。
「おお、あの山は、お花畑もあるし、山麓には滝や湧水地もあって、写真を撮るにも面白い山だよ」と、返してやったのである。
そして、「ま、そのうちいつか、一緒に登りましょ」と、ゆるい約束をして、その夜のメール交換は終わったのであった。
そして一夜明けて、仕事も一段落したのでゆったりとパソコンの前に座っていたら、最近おつきあいのできたさる団体から、「冊子の表紙に使えそうな写真があったら貸してもらえないか」という申し出の電話があった。
秋田らしい観光地か祭りの写真でもあれば…というのである。
「承知しました。それではいくつか見繕ってあとでお届けします」と答えておいた。
答えておいたけれども、内心、「使ってもらえそうな写真はあるかなあ」…と、一抹の不安がよぎったのである。
ボクは、あまり観光写真らしい観光写真は撮らないし、ことに祭り写真などは、どちらかといえば嫌いなのだ。
そういう写真を撮っておけばいつか買ってもらえるという見込みは立つのだけど、有名な祭りの現場などに、プロカメラマンやアマチュアカメラマンが、砂糖に群がる蟻のように大挙して押し寄せるという風潮が、どうも好きになれない。あの中の一人になりたいとは、思わないのだ。
あれだけの人間が同じものを撮っているのだから、じゃあオレは別のものでも撮ろう…と、天の邪鬼な気持ちになる。
よって、いわゆる“郷土色”的な写真はほとんどないのだ。
ほとんどないのに、「承知しました」と請け負ってしまった。
まったくないわけでもないのだけど、「えっ、これだけ?」なんて、がっかりされやしないかと。
それで、付け焼き刃だけど、せめて1、2枚追加して届けたほうがいいかなと思ったわけ。
そうやって思い立って、前夜の話に出たばかりの鳥海山に、奇しくもいきなり足を向けることになったのだ。
鳥海山麓「元滝伏流水」は、我が家から約80km。クルマで1時間半ほど。
思い立ってすぐに出発したので、Tシャツに短パンというラフな格好。
現地に着いてみると、何十年もの間鳥海山の地中をさまよった伏流水は限りなく冷たく、それが地上に溢れ出すこの場所は、真夏なのに靄が立ちこめるほど空気が冷やされて、短パンでは場違いなくらいに寒々しい。
そそくさと数カットのシャッターを切って、「いいのかなあ、オレって、なんだか、やってることが安直だなあ」などと、少し自己嫌悪になりながら、その場を去ったのであった。
そして明日の夜は、秋田・岩手の県境にある栗駒山の山中の温泉に泊まる。
先頃の地震でよく名前の出てきたあの栗駒山。
安直でない写真を撮ってきたいものだけど。
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- 2008/07/31(木) 15:35:17|
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8月のあたまに取材の仕事が一つ入り、そのあとしばらく予定がないので、「よし、旅をするならこの時を逃せないな」と、ばたばたと今度の旅の予定をカレンダーに書き込んだのだった。
鈍行列車を乗り継ぐ気まま旅なので、前もって厳密に計画を立てる必要はないのだけど、一本だけどうしても全席指定の夜行列車の指定席を抑えなければならず、そのために自動的に日程が固定されてしまうのだ。
いやそれにしても、世の中便利になったものである。
JR東日本の場合、会員登録すると、ネット上で空席確認と指定券の確保ができてしまう。
今回ボクはさっそくこれを利用し、実際、第一希望日には空席が残っていないのがすぐに分かり、旅の予定を一日ずらすことにしたのだった。
ボクは、ガソリンスタンドもフルサービスよりもセルフサービスのほうを好むタチので、鉄道のきっぷを手配するのにも、人の手を煩わせるよりも自分ひとりでぱっぱとできてしまうのがずいぶんと気が楽だ。
晴れて指定券が確保できて、あとは都合のいい日に秋田駅に出向いて自動券売機できっぷを購入することになる。
一応、予約番号ってやつを控えて持っていくのだけど、券売機にクレジットカードを差し込むと、瞬時に画面に「あなたが申し込まれているのはこのきっぷですね」という表示が出る。
まさかそこまでオートマチックになっているとは思わなかったから、自分がおさえた列車の名前が画面に出たときには、あたかも、本屋でエッチな本を買おうとしたときに隣にきれいなお姉さんに並ばれてしまった時のように、ちょっとドギマギしてしまったのだった。
指定券を買うまでは、旅の予定などはまだ流動的で、いくらでも予定は変わってしまうかもしれないし取りやめになってしまうかもしれない。
でも、指定券を買ってしまったら、もう、あとには引けないのだ。
「いいんだね。ほんとうにいいんだね。もう、後戻りできないんだぜ」
まるで、駆落ちする時の最後の決意の確認をするように、何度も何度も、自分の気持ちを確かめるのである。
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- 2008/07/30(水) 00:55:03|
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近頃の日本では、仕事で鬱になる人って少なくないようじゃないですか。
極端なオーバーワーク、無茶なノルマ、人格無視のパワーハラスメントetcetc...
日本の経済的発展が、このような個人の犠牲の上に築かれたものだとしたら、あまりに虚しい…。
自由業で仕事をしている津島も、「下請け的立場」から上に対して強くものを言えない弱みもあるのだけど、同時に、何かあっても休業補償があるわけじゃなし、なので、人一倍、“自分の身とココロは自分で守るしかない”という思いが強いのだ。
週明けに入稿する予定の原稿を一本抱えていて、今日の日曜日はその執筆にあてるつもりでいた。
ところが、この案件には、ボクは非常にストレスを覚えていた。
ハラスメントとまでは言わないけど、何か非常に理不尽なものを感じて、言われた通りの要求と、申し合わせた通りの締切を律儀に守って仕事をするのでは、なんだかボクの神経がボロボロになってしまいそうだった。
それで、思い切ってというか、覚悟を決めて、今日は着手しないことにしたのだ。
なあに、厳密に「月曜の朝一までに」って申し合わせたわけじゃないから、そんなに悲壮な覚悟をすることもない。
今日は一日開き直ってのんびりして、月曜日に気分一新、書き始めれば、そんなに大幅な遅れにはならないはずだ。
むしろ、そんな風に気持ちを落ち着かせれば、かえって仕事も気持ちよく捗ろうというもの。
自分の身とココロは自分で守るしかないのだ。
わが街の港地区に地上100mの展望タワーがあって、かつてその展望台は有料だったのだけれど、入場者が極端に少なくて大赤字で(そりゃそうだ、お金払って見たいほどの展望じゃないんだもの)、少し前から無料になっている。
夕方近く、女房が、「どこか遊びに行こうか」と言うので、「そうだな」と、なんとはなしに展望タワーに向かった。
もちろんそこからの展望は今さら珍しくもないのだけど、ここでお茶でもしていこうと。
地上100mのラウンジで、ぼんやりと女房と向かい合い、ボクはホットコーヒーを、女房はケーキとアイスコーヒーのセットを。
ケーキは美味しかったようだ。そりゃよかった。
よし、じゃ、帰ろうか。
日曜日らしい日曜日だったな。
英気は、養えたと思う。
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- 2008/07/28(月) 00:28:15|
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今日の朝イチまでに入稿すべき原稿があったので、昨夜は遅くまで机に向かっていた。
そんな夜の11時過ぎ、仕事部屋の電話が鳴ったのである。
プライベートであれ仕事であれ、こんな時間に電話がかかってくることなど、まずないのだが。
RRR...
「はい、津島です」
「あの、秋田から長野まで、新幹線でいくらくらいかかりますか?」
「…?」
おとなしそうな若い女性の声だ。
さて、困った。
一応、それだけで事態は読めた。
実は、ボクの仕事場の電話番号は、JR秋田駅の電話番号とよく似ているのだ。
あるいは、何かの印刷物で間違ってうちの電話番号が秋田駅の番号として伝わっているのかもしれない。
けっこうしょっちゅう、「秋田駅ですか?」という電話がかかってくるのだ。
彼女もその口だ。
こちらは個人名を名乗っているのに、向こうはそれを聞き漏らして、秋田駅につながったものという思い込みでいる。
(こんな時間にそんな用件で駅に電話するのもどうかとは思うのだけど)
「ええとですね、こちらは津島という個人の家で、秋田駅ではないんですけど…」
「えっ? ×××―××××じゃないんですか?」
「いえ、×○×―××××なんですけど」
「すみませんっ、間違えました!」ガチャ。
最初に“困った”と言ったのは、できればそれくらいのことなら教えてあげてもいいと、一瞬思ったからだ。
ボクは、鉄道のことには少しは明るいし、ちょうどその時はパソコンで仕事をしていてブラウザも開いていたから、2駅間の鉄道運賃など、30秒もしないうちに答えられた。
だけど、「こちらは秋田駅ではないんだけど、調べてあげましょうか?」なんて言ったら、かえって変に思われるか。
あるいは、最初から駅員に成り済まして、車掌のような口調で「ご利用ありがとうございます!」と言ってから(“ななめ45°”かっ!!)「ただいまお調べ致します」とでも答えればよかっただろうか。
いや、「すぐに調べて折り返しご連絡しますので、お客様のお名前と電話番号をお知らせください」と言ってもよかったな。(そこから恋が芽生える可能性も否定できない…)
真夏の夜の、マボロシのようなひとときであった。
あんな時間に長野までの電車賃を調べなければならなかった彼女に、どんな事情があったのだろうか…。
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- 2008/07/25(金) 12:32:54|
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間違ってものを覚えてしまっていることがある。
たとえばボクは、サザンの『勝手にシンドバッド』で、♪胸騒ぎの腰つき〜を、ずっと、♪胸騒ぎ残しつつ〜だと思ってた。
ま、もともとサザンはでたらめな言葉遊びの歌詞が多いから、大きな問題ではないかもしれないけど。
うちの女房は、そんなうろ覚えの天才だ。
過日も、ボクの留守中にアドバンスという会社から電話があったのだけど、それを受けた女房からボクの携帯に、「アドバンテージから電話がありました」と、メールが入った。
そんなことはしょっちゅう。
ちゃんとものを覚える気がないのだ。「だいたい、雰囲気が伝わればいいか」…みたいな感じで。
今日は、ボクはあまり仕事をする気になれなかったので、“さぼり日”にすることに決めた。
気が乗らないのにずるずる机に向かっているよりも、いっそ仕事しないと決めてしまったほうが精神衛生上ずっとすっきりした気分で過ごせる。
たまたま女房も今日が週休だったようだ。
昼過ぎになって、ラーメンを食べに行きたいわと女房が言うので、久しぶりに二人でラーメンドライブに出ることにした。
うまいラーメンを食べたあと、街に出てきたついでに大型電器店に立ち寄ることにした。ただの冷やかしだけど。
「そういえば、DVDプレーヤーの安いのが売り出されてるみたいなのよ」
「うちにあるじゃないか」
「だめよ、あれは。ガリガリ変な音がして、壊れてるんだもの」
「うちじゃあ、DVDなんて、めったに観ないじゃないか」
「やっぱ、あれなの? これからはブルーデーなの?」
…?!
言いたいことは分かるんだけどね。
惜しいなあ。生理日じゃないんだし…
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- 2008/07/23(水) 16:23:52|
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そんな今でも津島は山本モナが大好きだ。愛すべき女性だと思う。
誰か、彼女に会うことがあったら、津島がそう言ってたと伝えてほしい。
家庭ある者と独身者との間にだって、恋のような感情、あるいは、一時的な接点を求めたくなる感情は、起こりうるのだ。
だから、密かにそれを完遂しようとする者には、とりあえず騒ぎ立てないことだ。
人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んじまえ…である。
無粋の極みなのだ。
仮に、そのような行為が社会的に見ても重罪だというのなら、どちらからモーションをかけたのにせよ、当事者二人は同罪じゃないか。
それなのに、モナがあれだけのバッシングを受けて仕事からも干されているというのに、二岡が“厳重注意”だけってのはどういうこと?
事実上同じことをしているのに、女だと全否定されて、男だと大目に見られるってこと?
こういう扱いの差に、男尊女卑の思想を津島は感じてしまう。
もっとも、現実的に、二岡よりはモナのほうがニュースバリューがあるから、彼女のほうだけ集中的に取りざたされてしまうってこともあるのだろうけど。
最初に記事にした女性週刊誌も女性週刊誌だ。
虚実はともかく、その夜のことが一部始終報告されているということは、モナに最初から目をつけていて、新宿2丁目で飲んでいた時からタクシーで五反田に移動するまであとをつけていたってことでしょ?
そうでないと書けない記事だもの。
虫酸が走るね。そういうことを生業にして金を稼いでいる奴がいるかと思うと。
話がちょっと飛躍するけれども、ボクが温泉やホテルを取材してしばしば聞く話として、やはりそういうところには“お忍び”で泊まりにくるカップルも少なくないということ。
一見中年の夫婦づれのようであるけれど、永年の勘で、ほんとの夫婦でないことはピンと来ると。
そんなことは百も承知の上で、何も気づかないふりをして、あるいは、せめてここにいるあいだだけはゆっくりしてもらおうと、あたたかく受け容れるのだ。
人情の機微の分かる人は、そういう振る舞いが出来るのだ。
たとえば二岡自身の不始末で浮気が露呈してしまい、それで離婚騒動にでもなったというのならメディアがニュースにする意味もあるだろうが、マッチポンプのようにメディア自身が騒ぎの元を生み出しているような今回の所業は、愚行も甚だしい。
モナがお騒がせ屋なのではない。それを言うなら、週刊誌自体がお騒がせ屋でしかない。
まさに、馬に蹴られて死んじまえ!…だ。
…と津島が言ってたと、誰か彼女に会ったらそう言ってください。
女たちよ、粋を解せぬ世間の逆風にひるまないでください。のびのび奔放に生きてください。
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- 2008/07/20(日) 16:40:09|
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ケッコウサビシゲ。
息をのむほどの群落というわけにはいかず、ぱらぱらと気休め程度に咲いていた今日の森吉山のニッコウキスゲです。(奥の頂が森吉山山頂)
これでもゼロよりはマシだけど、やっぱ、できればこの花は大群落で見たいものだなと。
とりあえず本日の「森吉山花の撮影ツアー」、33名という多くの参加者を集めて、無事に完了しました。
明日あたり、足腰の疲れがドドッと出るかな。

こちらは今回の撮影ツアーで利用した秋田内陸縦貫鉄道のお座敷車両(貸切)。
車体には、みちのくの小京都・角館の桜の花びらがあしらわれてございます。
乗車区間中で2カ所、鉄橋で深い谷を渡るところがあるのだけど、内陸線サンのご好意で、鉄橋の上で停車して我々にシャッターチャンスを提供してくれるという大サービス!
もちろん参加者は大喜びです。
なかなか粋なサービスをしてくれる鉄道会社でしょ?
津島が根回ししてたんだけどね。(えへん)
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- 2008/07/19(土) 21:53:31|
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確か、去年の今頃、ボクは高原を埋め尽くすニッコウキスゲの群落を撮っていたのだ。
「じゃあ、その写真を見せろ」と言われても、残念ながらそれは今はボクの手許にない。
ざっくりと説明すると、その頃の写真データを収蔵してた外付けハードディスクがぶっ壊れちまった。
中の写真データも全滅かと、一時は諦めかけたのだけど、専門の業者さんに診てもらったら復旧の可能性は高いとのこと。
芸能人は歯が命であるように、カメラマンは写真データが命なので、諦めかけたデータが救えるというのは何ものにも代え難いヨロコビなのだけど、その費用が…。
見積書を見て失神しそうになりました。
とにかく、「ああ、そうですか」って払える金額じゃない。
「もう少ししたら、ある程度まとまったお金も入る予定なのだけど」と言ったら、
「じゃあ、それまでペンディングってことにしておきますか?」と、業者さん。
というわけで、金が出来るまでニッコウキスゲの写真の入ったハードディスクは、業者預かりになっているわけ。
なんだか、なかなか引き出せないでいる質草みたいな塩梅です。
でもって、明日は撮影ツアーで「花の百名山」の一つに数えられる山に登ってきます。
情報では、ニッコウキスゲがかなり咲き誇っている様子。
去年のニッコウキスゲのデータも近々必ず取り戻すけど、とりあえず明日の夜は、今年のニッコウキスゲをご覧に入れられたら幸い。
しばし待て!
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- 2008/07/18(金) 23:44:46|
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うちの奥さんは、時刻表を読めないのだそうだ。
もったいない。あんなに面白い“書物”もないものなのに。
昨日、新しい時刻表を買った。ふふふ、愛の逃避行の準備は着々なのである。
ガールフレンドとの交際に反対されて、逆切れして、家の金を少し持ち出して、日の明けぬうちに家を抜け出し、高速バスに乗り込むのだ。(一部妄想)
おとといまで読んでいたのは、去年の4月に買った時刻表だった。
やはり青春18きっぷで北海道まで行ったときに買ったやつ。
今年ダイヤ改正があったけど、そんなに大きく列車時間は変わってないはずだと、去年の時刻表で今夏の旅のアウトラインを練っていたのだった。
旅のタクラミもいよいよ具体的になってきたことから、正式に最新の時刻表を買って、今の列車ダイヤでイメージトレーニングをしておこうと思った次第だ。
東京までだったら飛行機で1時間。名古屋までだって2時間もかからないのに、丸一昼夜も列車に揺られての旅なんて、気が知れないと奥さんは言うのだけど、もったいない。旅は、その途中が楽しいんじゃないか。
関東関西から飛行機でさくっと行ける北海道に、カシオペアだのトワイライトエクスプレスだのという半日以上も揺られる寝台列車の旅が大流行りなのだ。
旅にたっぷり時間をかけるのは、最高の贅沢で、とても心豊かなことなのだよ。
昨夜は、新しい時刻表を買ったのが嬉しくて、ベッドに入ってからもニマニマしながら繰り返し繰り返しページをくくり、気がついたら3時過ぎまで読みふけっていた。
時刻表は最高に面白い書物だ。
ちなみに、今度の土曜日は、秋田にある花の百名山・森吉山に撮影ツアーで行ってきます。行き帰りには秋田内陸縦貫鉄道のお座敷車両を貸し切って。
そういう撮影ツアーがあったら面白いだろうなと提案したら、あれよあれよという間に実現したもの。
やっぱ、時代は今、鉄道旅だべさ!
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- 2008/07/17(木) 23:58:28|
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隔月刊刊行物への連載を持っていることから、偶数月には必ず取材と執筆の仕事が発生する。
他の仕事や用事ができても、最低限レギュラーの仕事の時間はとっておかなければならないのだ。
今度の偶数月、つまり来月は8月。いつもの偶数月と違うのは、月の真ん中にお盆がくること。なんだかんだで一週間近くは世の中の動きが滞るから、少し急いでお盆前に仕事を間に合わせてしまうのか、あるいは、お盆明けにピッチを上げて仕事に取りかかるのか、12月の“年末進行”と同様に8月の“お盆進行”のスケジュール調整も、前もってつめておく必要がある。
その隔月刊誌編集部のユキコちゃんに、今日電話を入れた。
「まだちょっと早いんだけどね、一応、8月のタイムスケジュールを確認しておきたいと思って。ちょっと小旅行もしたいと思っているので」
「名古屋に?」
ぎくっ!
ほんとに「ぎくっ!」って声を上げてしまった。
お見通しだ。
すっかり忘れていた。ユキコちゃんもこのブログをチェックしていたんだった。いちいち言葉で伝えなくても、彼女には近頃のボクの行状、および腹の内が、全部知れ渡っているのだ。
まあ、彼女に隠さなければならないようなことはないから、それは別にいいのだけど、なにしろ彼女もこれを読んでいるってことはコロッと忘れていたから、一瞬、かなり焦ったのであったのであった。
最近の津島は、かなりごま塩頭である。
今までも、白髪染めをしたりしなかったり、気まぐれにやってきたけど、ま、年齢相応であるし、白髪頭であることはあまり気にしていない。
でも、今週末にはまた撮影ツアーの講師をすることになっているし、8月にはその旅行だから、女房に、「髪を染めてくれないか」と言ってみたのである。
そしたら女房の言うことにゃ、
「デートでもするの?」だと。
たあ、急にデートの予定が入ったからって自分の女房に白髪染めを頼む亭主がいるかよ。
とはいえ、日曜日に頼んだのに、いまだに染めてくれる気配がない。
あまり催促すると、ほんとにデートの予定でもあるのかと疑われかねないので、女房がその気になってくれるのをジッと待っているのである。
名古屋の取材予定先とは、今日電話で交渉をした。
取材趣旨を口頭で説明したら、すんなりOKしてくれた。
あとは、ユキコちゃんとのあいだで8月の仕事のスケジュール調整をして、女房に髪を染めさせて、旅行費用にあてる幾ばくかの入金を待つのみである。
(なんだか、決まってないことばかり…)
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- 2008/07/16(水) 01:38:00|
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ほんのちょっと勘を働かせれば気づきそうなことでも、呆れるくらい勘の悪い人ってのがいる。
同居しているうちの父親もそういう人だ。
昨日今日も、ちょっと考えれば見当がつきそうなことなのに、父親は自分ではどうしても解決できなくて、ボクに助けを求めてきたのだった。
それは、最近買ったばかりのカレンダー付きの腕時計が、昼の12時に日付が変わってしまうという、子供でも察しがつくような他愛ないことだったのだけど。
こんなのはまだ笑い話のうちだけど、あまりの勘の悪さにイライラさせられることもある。
たとえば、ボクは自由業なので、金の出入りがちょっと不規則だ。次の入金の予定日の前に何かの支払日が先に来てしまうこともある。少しくらい支払いが遅れたってクビまで持っていかれるわけではないし、数日後には必ず入金があって支払いに当てられると分かっているから、ボクは鷹揚に構えている。
督促状が届くのもボクには予定のうちだ。
ただ、うちの母親はかなりの心配性で、息子のボク宛に督促状が届くと、仕事がうまくいってないのかとか、最近働きが悪いんじゃないかとか、悪いほうに悪いほうにばかりものごとを考えてしまう。
そういう鬱陶しい母親の性分は、父親もよく知っているはずなのだ。
それで、ボクが家にいるうちに郵便物が届くと、まずボクが郵便受けから取り出して、母親が余計な心配をしそうな督促状などは先に寄せてしまう。仕事関係の郵便物なども、「それは何なのだ? どこから来たのだ?」と、聞いてもはじまらないようなことを聞いてくる。だからそういうのもなるべく母親の目に入らないようにする。
ボクが家にいなかったり、ちょっとしたタイミングで父親が郵便物を取り込むと、案の定、ややこしいことになってしまう。
父親は無造作に郵便物を居間のテーブルの上に置くものだから、母親の目に触れさせたくない郵便物もめざとく母親は見つけてしまう。そして、「これは何なのだ?」と、ボクに詰問してくるのだ。
そういうことが何度も繰り返され、そのたびに鬱陶しい空気が流れる。
なんでそういうときにうちの父親は機転をきかせられないのだろう。「この手紙はカカアには見られないようにしたほうがいいだろうな」という気働きが、なぜできないのだろう。
ボクだったら必ずそうするのだ。
うちの家族の誰かに届いた手紙が、ちょっと“不名誉な手紙”らしかったり、ややこしそうな手紙だったら、当人以外の家族の目には触れないようにする。
親しき仲にも礼儀ありだ。家族のあいだでもそれくらいの気働きは必要だ。
もっとも、我が家の場合は、他の家族に過干渉になってしまう母親の性分が一番問題なのだけど、少なくとも家族の中にそういう性分の人間がいるのだから、周りの人間が気働きで穏便にやっていくしかないのだ。
さてさて、勘の善し悪しというのは、恋愛成就にも大きくつながっているのではないかと、ふと思ったのだった。
たとえば、人の気分には波があるから、話し相手になってほしい時もあれば、今は放っておいてほしいと思う時もある。そこらへんの空気をうまく察して、絶妙な距離をとれるヒトであれば、その人の恋はきっとうまくいく。
しかし、中には、勘が悪くて、真逆の行動をとってしまう人もいるのだ。放っておいてほしいときにまとわりついてきたり、話を聞いてほしいのに自分だけべらべらしゃべりまくったりとか…。
ちょっと勘が悪いだけだったら、「天然だなあ」と微笑ましく見ていられるけど、あまりに勘の悪い人だと、イライラさせられるのだ。
見た目はかわいい子なのに、ちょっと縁遠い子というのがいる。なぜなんだろうと不思議だったのだけど、もしかしたら、ちょっとだけ“勘の悪い”ところがあるのかしらん。
もしそうだとしたら、勘を働かせる訓練さえすれば、恋愛成就も夢じゃないってことだ。
頑張っていきまっしょい。
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- 2008/07/14(月) 01:56:25|
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むかし、家庭のある男と恋に落ちた女がいた。
男は、「女房とはもう終わっているので、いずれは離婚するつもりだ」と言った。
しかし、こういうときの男の言葉ほど信用ならないものはない。
何年か先にはこの男の妻になれるものと信じて、淡い期待を抱いていると、たいていは裏切られる。
いや、男としても今の妻には未練がなく、別れられるものなら別れたいと思っているのが本当だとしても、それほどものごと自分の都合のいいようにいくものではなく、ずるずるの日々が続くのだ。
所詮そんなものだと、女のほうも心得ていたので、最初から男には期待していなかった。
どういう形であれ、自分が愛されているという実感があるのであれば、それで十分だと思った。
男を家庭から横取りしたのは自分なのだから、子供はつくらないことにしようと考えた。それが女としてのけじめのつもりでいた。
それでよかったのだ。
幸せというのは、誰にでもはっきりと分かる形のあるものとして与えられるものではなく、自分さえ納得できるのであれば、それが“幸せ”なのだ。だから彼女はそれで幸せだった。
しかし、そのうちに、彼女には納得できないことができた。
男に、他の女性の影がちらつき出したのだ。
男は、仕事の関係で人と会うことが多く、また、社交的な性格だから、知り合った若い女性と食事をしたり酒を飲んだりすることも珍しくなかった。
男にはそれが“浮気”という自覚はなく、いわば、ただの友だちづきあいのようなもの。だから、彼女にも特に隠し立てはしなかった。隠し立てしないことで安心させようという思いがあったのかもしれない。
しかし、それは彼女には“納得”できないことであった。
「私というものがありながら、なぜ“無神経”にも他の若い女性に目を向けようとするのか」…彼女にはそれが理解できなかった。
もし、彼女がもう少し懐の深い女であったのなら、「どうせ最後に帰ってくるのはアタシのところなのだから、それまでどうぞ好きなだけ遊んでらっしゃい」と、鷹揚に構えられたかもしれないけれど、子供を産まないことまで覚悟してこの男と生涯をまっとうしようと思っている自分に対して、この男はどれだけリスペクトしてくれているというのか。
この男にとって、自分はどういう存在なのか。
彼女は、一瞬にして自分の立ち位置が分からなくなり、激しい不安に陥るのだ。
「心配することじゃないよ。ほんとうに愛しているのはお前だけだから」と、男は言う。
だけど、今の彼女には、どんな“証明”も虚しい。
彼女自身の心が、「納得できない」と叫び始めてしまったのだから。
彼女は、男と別れて田舎に帰り、人生をやり直そうかと、考え始めていた。
今から恋愛をやり直して結婚までこぎ着けるには少し回り道し過ぎてしまったようにも思われたが、可能性はゼロではない。
それに、納得できない気持ちを引きずって不健康に生きるよりは、遅まきながらも、もう一度人生をリセットしたほうが、ずっと健康的な生き方ができるのではないか。
ボクは、彼女の心の揺らぎをずっとかたわらで見守っていた。
「田舎に帰ろうかと思っている」と彼女が言い始めたとき、「断然そのほうがいいよ」と賛成した。
それなのに、すぐに、「だめ。やっぱりあの人とは別れられない!」と言い出すのである。
「ボクは田舎に帰ったほうがいいと思うんだけど、最後に決めるのはキミ自身だからね」と、曖昧な受け答えをするしかなかった。
そんなやり取りが何度か繰り返されて、そのうち彼女からはメールが届かなくなった。
ときどき彼女のことを思い出し、「迷いから抜け出せてたらいいけどな…」と、想うのである。
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- 2008/07/12(土) 12:41:24|
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この夏、ほんとうに名古屋・京都への旅ができるかどうかは、もう少し様子をみてみないと何とも言えないが、行けるとすれば、東京駅からは大垣行きの夜行快速「ムーンライトながら」を利用する。
というか、青春18きっぷを使ったギリギリの貧乏旅行をするのであれば、東海近畿まで行くのにはこの列車しか選択肢はないのだ。
ああ、それにしても、なつかしの“大垣夜行”だ。
今は全席指定の快速列車になったが、かつては自由席主体の鈍行列車で、東京から関西方面に貧乏旅行をする若者が好んで利用する名物列車だった。
グリーン車も連結されていたが、なにしろ鈍行列車なので、グリーン料金も意外なほど安い。なので、その辺の事情を知っている旅行通は、ちょっとだけ奮発して大垣夜行のグリーン車で関西への旅行を楽しんだのだった。
東京での写真学校時代、京都に撮影旅行に行こうと思い立った時、ボクのほうから特に誘ったわけでもないのに、クラスメートのA子が、「一緒に行きたい」と言い出した。
一人で行こうと思っていた旅行に、A子もついてくるというのだ。
ボク一人だったら硬い窮屈なボックス席でもよかったけれど、女子がついてくるというのであれば、ちょっと無理をしてリクライニングシートのグリーン車を手配しようかと思った。
今から思えば、あれは春休みころの時期だったのだろう。
東京駅を出て数時間が過ぎて、ボクの隣でリクライニングシートを倒して眠っていたA子が、寝言のような小さな声で「寒い」…と言った。
ボクは、網棚からコートを取ってA子にかけてやったのだ。
のちにA子とは、酔って機嫌のいいときなどにはキスをしたりして、“友だち以上恋人未満”的な関係にはなったけれども、このころは恋愛関係でもなんでもなかった。
そんな女の子と、数日間の旅をして、隣で寒がっているときにはそっとコートをかけてやるのである。
ボクはそのころはまだ童貞で、女性とつきあうということがどういうことかもよく分かっていなかったけれども、少なくとも、紛れもなくボクは今女の子と夜行列車で旅をしていて、その子はボクの隣ですやすやと気持ち良さそうに小さな寝息を立てているのだ。
なんだかちょっと複雑な思いが去来し、濃いめのコーヒーを飲んでしまったあとのように目が冴えて、車窓に流れる街の灯りをぼんやりと眺めているしかなかったのだ。
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- 2008/07/10(木) 00:00:27|
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ムズムズと、旅の虫が疼き始めている。
例の、「明治村に行きたい」という話なのだけど、実は、ボクが持っている連載のネタとして、どうしても今年のうちに形にしてしまいたいネタが明治村にあるのだ。
今年中であればいいっちゃあいいんだけど、どうせなら青春18きっぷを使って行きたい。そうなると、きっぷを使える期限の9月10日までに行ってこないとタイミングを失ってしまう。
東京からは大垣行きの夜行快速「ムーンライトながら」で名古屋に向かうわけだけど、ん、待てよ、名古屋は大垣の手前、ならば初日からいきなり名古屋でなくても(第一、名古屋着が早すぎる)、いっそそのまま京都まで行って、その日は京都で遊んだっていいじゃないか。
(写真学校時代、クラスメートの女の子と京都に撮影旅行に行った、なつかしの大垣夜行なのだ!)
一日目京都でたっぷり遊んだあと、二日目に明治村に向かう。それからその日は周辺でいろいろ写真を撮って、夜、上りの「ムーンライトながら」で東京に向かう。
そしてその日は東京周辺で写真を撮る。川崎のJR鶴見線の国道駅ガード下の雰囲気もぜひ撮りたい。その夜は娘のアパートかカプセルホテルにでも泊まって、翌朝下りの東北線に乗れば、ちゃんときっぷの有効期間内に秋田まで帰ってこれる。
これだけの優雅な旅をして、贅沢さえしなければ大体2万円くらいの予算で済んでしまう。
しかも、一応明治村は取材という大義名分があるから、ただの道楽で旅をするのではないという言い訳もできる。
これはもう、行くっきゃないんじゃない?
行くっきゃないと思うんだけどなあ。行けるかなあ。
急に都合が悪くなって行けなくなるってことも起こりうるからなあ。
オリコウサンにしてるから、行けたらいいなあ…。
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- 2008/07/07(月) 17:20:48|
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結婚なんてものは、当人同士さえ気持ちよく生きていければいいのであって、昔のような、家同士のつながりなどという、大仰な考え方は、できればしたくない。
まして、相手側の家の人たちが、自分とはちょっと反りの合わないタイプの人たちだったりしたら、その家に顔を出すのも苦痛になってしまうだろう。
もうすぐ夏休み。たとえば旦那が、自分の実家に帰省する。よほどの不都合がなければ奥さんも同道する。そこで“反り”の問題が出てくる。旦那の実家の家族たちが、気持ちのいい人ばかりで、そこがとても居心地のいい場所であれば、奥さんもとても楽しみにしながら旦那に同道するだろうけど、そこがなんとなく落ち着かない場所であったら、帰省が苦痛になってしまうだろう。
「あたしはあなたと結婚したんであって、あなたの家と結婚したわけじゃないし、まして、あの家の“嫁”になったわけでもない」なんて、ボヤキ節もうなりたくなるのだ。
我が家の息子は、普段から親と一緒に暮らしているわけだから、盆正月に帰省すべき場所はなく、そういうときどうするかというと、何の躊躇もなく、彼のヨメさんの実家に向かうのである。
それは、彼なりの“奥さん孝行”のつもりでもあろうし、彼自身にとっても、連れ合いの実家は結構居心地のいい場所だということだろう。
ボクは、先月も会津に取材に行ってきたし、先日も裏磐梯まで行ってきた。
ここまで来れば、猪苗代の息子のヨメの実家もすぐ近くだ。近くまで来ているのだからあいさつに寄るくらいはしたほうがいいのかもしれないし、「泊めてくれ」と頼めば二つ返事で引き受けてくれるはずだ。ちょっとずうずうしく、「昼飯だけ食わせてもらえないか」と立ち寄ることだって、それほど難しくはない。
家同士…ていうか、親同士、“反り”は悪くはないのだ。
向こうのお父さんも気さくな人で、ボクらが顔を出せば、待ってましたと楽しい酒盛りになる。
向こうからこっちに来てもらって、竿燈祭りや男鹿半島を案内したこともある。
ただ、ボクにはまだ、人見知りの性分が残っていて、人づきあいは最小限にしておきたいという思いもある。街で知り合いに出会っても、向こうがこちらに気づかないようなら、こちらも気づかなかったふりをして通り過ぎようとすることもある。
そんな性分だから、息子のヨメの実家の近くまで行っていながら、そこはスルーしてしまおうというキモチになってしまうのである。
他意があって避けていると思われるのも困るので、息子のヨメさんには、「実家の近くまで行くんだけど、スケジュール的に慌ただしいから、家には寄らないで帰ってくるから」と、先に伏線を張っておくのだ。
おとなげないかもしれないな。
近くまで来ているのなら、無理をしてでも立ち寄って、あいさつの一つもしていくのが、“大人の振る舞い”なのかもしれないけどな。
おとなげない自分が少し気恥ずかしくて、西吾妻スカイバレーの白布峠を越えて、そそくさと裏磐梯から帰ってきたのであった。
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- 2008/07/05(土) 11:21:12|
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2日朝、ボクは裏磐梯にいた。
前の夜のうちに出発して途中で仮眠をとりながら走ってきたので、特に急いだわけではなかったけど、観光案内所や見学施設が開く前に現地に着いてしまった。
うろうろと裏磐梯の湖沼群をめぐってスナップ写真を撮りながら、この観光地が目覚めるのを待つのだった。
裏磐梯には、世界有数のダリの作品のコレクションを誇る美術館がある。
いつかは入ってみたいと思っていた美術館だった。
今回の裏磐梯取材は、特に何を必ず取材しなければならないということはなく、非常に恣意的。ま、とりあえず行ってみて、ネタになりそうなところを飛び込みでいくつか取材してこよう、という塩梅であった。
ダリの美術館はボクの中ではネタ候補の上位であり、一応礼儀としても事前にアポを取っておくべきだとは思ったのだけど、なにしろ恣意的な取材、ボク自身の気が変わるかもしれないし、アポを取ってしまってスケジュールを固定されてしまうのもちょっと窮屈に感じていた。
なので、アポなし飛び込み取材を断られたらその時はその時だと思って、とりあえず出発したのだった。
さあ、そろそろいい時間だ。
ダメもと、飛び込んでみよう。
受付に、知的で気だての良さそうなかわいいおねえさんが座っている。
「すみません、アポなしなんですけど、取材をさせていただきたいと思いまして。趣旨はこれこれこういうもので。観覧料はお支払いしますので」
「わかりました。ちょっとお待ちください。担当者にとりつぎます」
そしてすぐにキュレーターの登場。こちらも知的な若い女性。
突然の取材の申し込みを快諾してくれて、「ありがとうございます。どうぞご自由にご覧ください。写真も、遠目であれば撮っていただいて結構です」
改めて受付嬢からプレスカードを受け取って、「あの、入館料を…」「いえ、結構ですので」…とにこり。
ああ、なんて優しいお嬢さん。
こういうヒトになら騙されてもいいと思った津島であった。
さて、ダリである。
ボクは取り立てて美術に造詣が深いわけではないけれども、直にダリの絵画や彫刻を目の前にすると(それはすごいことだと思うのだけど)、この人の天才性がビンビン伝わってくる。「すげえな、すげえな」と心の中で叫びながら、ああ、天才肌の芸術家とはこういう人のことを言うのだなと、はっきり思い知らされるのだ。
写真をやっている人たちも、一度この美術館でダリの世界に触れてみるといい。きっとインスパイアされるものがあるはずだ。
先月ボクは大内宿や会津若松を取材して、そのときは時間的な制約などがあってちょっと消化不良な思いがあったので、今回はボクのほうからクライアントに「もう一度行かせてくれ」と申し出たもの。
なので、ノーギャラ。ガソリン代も持ち出しだ。
それでも、ここでダリという天才芸術家に出会えただけでも、持ち出し分を補って余りある大収穫であった。
キュレーターのアツコさん、お世話になりました。
あなたのおかげで、いい一日になりました。
あなたにだったら、騙されてもいいと思った津島でした。
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- 2008/07/03(木) 14:12:29|
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比較的円満な結婚生活を営んでいるつもりではあるが、まれに相方にカチンとくることが、ないでもない。
そういうときは、ボクはたいていはムスッとする。ムスッとしたまま日常生活を送る。何か言われても返事をしないこともある。温厚なこの亭主も、納得のいかないことでは腹を立てるのだぞと、アピールしなければならない。
最大級に腹を立てた時は、寝室を別にする。
しかしこの手段はめったに使わない。
ボクが、普段相方と一緒に寝ている寝室を離れて別の部屋で寝るというのは、ボクにとっては最大級の“抗議行動”なのだ。
ところが最近になって、別の意味で一つ困ったことがある。
抗議行動のつもりで自分の仕事部屋を仮の寝室にして独り寝をすると、これがなんだか、とても快適なのだ。パフォーマンスとして寝室を別にしたというより、なんだか、キャンプを楽しんでいるような気分。
寝酒に焼酎のウーロン茶割りなんかを枕元に置いて、iPodで落語を聴きながら独り寝するのだ。
その、なんとも気持ちのいいこと。
ボクら夫婦は、たぶんどちらかが死ぬまでダブルベッドで寝ることになるのだろうなと漠然と思っていたのだけど、世の多くの夫婦が、新婚時代はダブルベッドでも次第に別々のベッドにしたり、ついには別々の部屋で寝るようになったりするというのも、今になってみれば、なんだか分からないでもないような気がしてくるのだ。独り寝は、気楽なのだ。
それはそうと、ボクの独り寝はあくまでも“抗議行動”であり、相方に詫びの一札も入れてもらわなければ気が済まないのだ。
とはいえ、際限なくふて腐れたり困らせてやろうというような魂胆もないので、“独り寝期間中”でもいつものように相方をパート先に送り迎えはしてやる。
朝は「おとうさん、お願い」と声をかけてくるし、夕方6時近くなると「お願いしまーす」と携帯がかかってくる。
ボクは抗議行動をしているっていうのに、きゃつは“普段通り”なのだ。ざけんじゃねえよ。
向こうにすれば、「どうせそのうちほとぼりがさめて、寝室に戻ってくるだろうから」と、高をくくっているのだろう。
いや、確かに、いずれは戻るつもりはあるのだけど、できればそれは、“勝利の凱旋”にしたい。
でもなんだか、“敗残兵の帰還”になってしまいそうな感じがしないでもないのだ。
おっかしいなあ、なんでこうなっちまったんだろうなあ。
ああ、でも、ほんとに、独り寝も、なかなか悪くないんだけどな。
なやましい。
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- 2008/07/01(火) 00:34:24|
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